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つぎは、そんなに手の込んでいない比較的簡単な乳製品のつくりかたである
それはモンゴル人だって凝り性の人ばかりではない。比較的かんたんな乳製品
もある
上は、夏のさわやかな草原。フブスグル県ツァガーンノール村。モンゴルでも
北の地域ではウシと交配させた、ヤク、サルダク (今、調査中です・・・)
酸凝固という現象を利用する。熱したミルクに酢などをいれてつくる
カッテージチーズとおなじということだ
搾ったミルクをヨーグルト、タラグをいれ加熱すると分離する。固まりはエーデム、液体はシャルオス
凝固したものは英語ではカードといわれる。それを熟成したものがナチュラル
チーズで水分は乳精、ホエーとして最近、日本でも畜産の分野で注目されている
それを布の袋にいれる。板でその袋をはさみ、石の重しをして水分をぬく
この水分はシャルオスといいさきのアーロールのときでた、シャルオス”ホエー
乳精”同様、皮のなめしなどに使うそうだ
右下の写真の小山は、乾燥したウシのフン、アルガリである。ミルクを熱する
たいせつな燃料である。
4~5時間してから、とりだしモンゴルらしくウマの毛で切り分ける
これでできあがり。少々モソモソし酸味などもない。絞りたてのミルクを
浸したりして食すと、できたての新鮮なビャスラグを味わうことができる
さらにそれらを写真のように紐などをとおし、室内で干して、
ハタスンビャスラグとして保存する。ハタスンとは”干す”という意味だ
モンゴルの夏の日差しで干す。湿度の少ないモンゴルの空気はいっきに水分を
とばす。おみやげにもらってが、日本に帰ったらカビだらけになってしまった・・・
左下の写真は、袋に入れたままの状態をうつわにとって食していた。いろいろな
食べかたがあるものだ。右下はビャスラグの製造工程で凝固したもの
をそのまま煮詰めて濃縮し型にいれ、エーツギーとしたもの
水気をきっただけのビャスラグは砂糖などをかけて食する。モンゴル人は甘い
ものが大好きだ。砂糖は村などのお店で手に入る
日本人は砂糖は南国の産物とのイメージが強いようだが、
日本でも北海道での砂糖の生産量は全体の8割
になる。甜菜(テンサイ、ビート)であるが、ウランバートルで
売られている砂糖もロシア製、フィンランド製がほとんどだった
夏のゲルは「白い食べ物」でいっぱいだ。右下のやや黄色いのはホエー、
乳精をそのままにしたものだ
さすがに、屋根に干しきれないものは、それこそ「モノ干台」が登場する
夏のゆたかな恵みで1年分の乳製品をつくる。モンゴルではミルクをそのまま
飲むことは少ない。こうして加工することで保存食にするのである
太古からの先人の知恵は数千年と受け継がれている
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国内では農業をはじめ
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